Open Storage 2026

2026.10.30[fri]~11.29[sun] ※金土日、祝日のみ  12:00-18:00
ダミアン・ジャレ×名和晃平《Prism》
2026.11.27[fri]19:00~、11.28[sat]15:00~、17:00~、19:00~ ※全4公演、上演時間40分

約1,000㎡の工場・倉庫跡に、国際的に活躍する現代美術作家の大型作品を保管・展示するMASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)。2014年の開館以降、収蔵作品の一般公開「Open Storage」を毎年行っています。

本年はメインアーティストに彫刻家・名和晃平を迎え、MASK収蔵作品の一般公開に加え、振付家のダミアン・ジャレとの実験的なパフォーマンス作品《Prism》を、11月27日(金)、28日(土)にクリエイティブセンター大阪で発表します(全4公演)。

ダミアン・ジャレと名和晃平は、10年以上にわたりコラボレーションを続け、身体と彫刻をめぐるパフォーマンス作品を発表してきました。公演会場となるクリエイティブセンター大阪は、初の協働作品《VESSEL》(2016年初演)の集中制作を行った、二人の創作にゆかりの深い場所です。
MASKでは、過去のパフォーマンス映像も展示し、ダミアン・ジャレと名和晃平による創作の軌跡を、パフォーマンスと映像の両面から紹介します。

また、ヤノベケンジに関連したさまざまな企画も展開します。
大阪中之島美術館「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。— 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ —」で発表したインスタレーションをMASKの空間に合わせて再構成するほか、制作の背景を本人が語るトークイベント「ヤノベケンジー怒涛の自作語り vol.2」、北加賀屋ゆかりのアーティストグッズを販売する「KITAKAGAYA MUSEUM SHOP」の拡大展開など、作品鑑賞からトーク、グッズまで、ヤノベケンジの世界を多角的に楽しめる機会となります。

<開催概要>
Open Storage 2026
会期:2026年10月30日(金)~11月29日(日)金土日祝のみ(計17日間)
時間:12:00~18:00 ※11月8日(日)のみ10:00~16:00
会場:MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
入場料:無料

ダミアン・ジャレ×名和晃平《Prism》
日程:2026年11月27日(金)19:00~、11月28日(土)15:00~、17:00~、19:00~ (全4公演、上演時間40分) ※開場は各公演の開演30分前
会場:クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)
定員:各回100名 ※本公演は、座席がなく、立ち見で鑑賞するインスタレーション形式のパフォーマンス公演です。
チケット:<前売券>一般5,000円、ユース(25歳以下)3,000円 <当日券>一般5,500円、ユース(25歳以下)3,500円
前売券申込:Peatixよりお申込みください

※前売券が完売した場合は、当日券の販売はありません
※ユースチケットは、公演当日、受付にて年齢が確認できる証明書(学生証、免許証等)をご提示ください。

※本公演は、Sandwich Inc.とGS Cultural Foundationが製作・主催し、2026年6月に韓国・ソウルのGS Arts Centerで発表した《Prism》をもとに創作されたものです。

 

 

入場無料
※ダミアン・ジャレ×名和晃平《Prism》は有料

参加アーティスト:
名和晃平、宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、持田敦子、やなぎみわ、ヤノベケンジ

キュレーター:木ノ下智恵子

ダミアン・ジャレ×名和晃平《Prism》
コンセプト・振付:ダミアン・ジャレ
コンセプト・舞台美術:名和晃平
音楽:原摩利彦
照明:吉本有輝子
衣装:スルリ・レヒト
音響エンジニア:中原楽
ダンサー:エミリオス・アラポグル、牧野李砂、伊藤壮太郎、湯浅永麻
衣装製作:ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)衣装アトリエ ※衣装は『Mist』のために製作されたものです。

主催:一般財団法人おおさか創造千島財団
共催:千島土地株式会社
特別協力:Sandwich Inc.
広報協力:ANOMALY、一般財団法人ヤノベケンジ財団、京都芸術大学ULTRA FACTORY、一般社団法人MIWA YANAGI OFFICE、他
宿泊協力:HOTEL ANTEROOM KYOTO(ホテル アンテルーム 京都)
協力:日本特殊光学樹脂株式会社

 

Open Storage 2026

CONCEPT

芸術の超越力の試行 第五章
新物質主義(ニューマテリアリズム)の旗手による実証実験

名和晃平は、感覚に接続するインターフェイスとして彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を軸に、ガラスビーズ、プリズム、発泡ポリウレタン、シリコンオイルといった多様な現代的素材の「物性」を徹底的に探求している。さらには、「物質」と「情報」を結ぶ独自の領域を切り拓くとともに、従来の「人間が主、物質が従」という二元論を覆し、物質や非人間(環境、技術、動植物など)が持つ能動的な作用と可能性を追求し続けている。

名和の代表作である《PixCell》は、「映像の細胞=Pixel(画素)+Cell(細胞・器)」という造語であり、球体で覆われた物体が視点の動きによって映像のように見え方が変化するシリーズである。そこから派生した《PRISM》は、プリズムシートで覆われた透明の箱(セル)の中の物質が、立ち位置によってイメージが立ち現れては消え、変容する虚像が漂う彫刻である。あるいは、粘度の高い液体が床に落ちる様々な形状を3Dモデル化した《Ether》や、液体と重力の関係性をテーマに黒いオイルが雨のように流れる《Force》などは、創作のプロセスや構造に動きや重力が含まれている。つまり素材の物理的変化や鑑賞者の見え方によって状態が変容する“彫刻”は、極めて動態的であり、その定義や概念を拡張し続けている。

そうした思想を拡張させ、人間の身体をも物質として捉え直す、振付家ダミアン・ジャレとの初の革新的なコラボレーション作品「Vessel」の試演が、2015年、北加賀屋で披露された。

遡ること2年前に二人の出会いはあり、「あいちトリエンナーレ2013」における名和の出品作《Foam》に、ジャレが感銘を受けたことから共同作業が本格化する。さらに時は遡り、名和が学生時代に「アートキャンプ白州」※へ参加するなど、名和の表現における関心事項は、身体性・生成性・偶然性といった舞台芸術にも通じる深い洞察が根幹にあることを示している。

二人の記念すべき共創から10年余の時を経て、双方の領分がより融合した深遠なる展示作品と舞台作品が披露される。平面作品《Orbit》と彫刻作品《Velvet》は、それぞれ《Planet [wanderer]》および《Mirage》のダンサーを撮影した3D スキャンデータのモチーフが、新たな表皮や質感を纏い、時空を物質化している。名和の代表作《Prism》を起点とした舞台作品は、彫刻の台座さながらの箱の中に存在する身体が、個々の四肢などの部位が、絶えず屈折・変容し、物質性や意味性をも超越し、持続する時間とと共に生きた彫刻が現れる。

かつてギリシア彫刻の多くが、人間の身体に宿る永続的な均衡・精神性を造形すべく、大理石や青銅という不動の素材に、身体の一瞬の動きと、その背後にある時間や感情や力学を刻み込む試みであったように、、、、。古の時を経て、造船所跡地という物質文明の遺構に、現代の彫刻家と振付家の新物質主義(ニューマテリアリズム)の旗手による、新たな実証実験(ワーク・イン・プログレス)のプリズムが放たれ、“私たち”の身体や知覚を惑わせる。

木ノ下智恵子(MASKキュレーター)

 

※印=「アートキャンプ白州」は、田中民を中核に1988年に始まり2010年まで毎年8月に山梨県白州町で開催される野外美術祭。2022年に市原湖畔美術館で開催された『試展─白州模写 「アートキャンプ白州」とは何だったのか』のゲストキュレーターを名和が務める。


宇治野宗輝
《THE BALLAD OF EXTENDED BACKYARD,THE HOUSE 》2015
※2015年MASK滞在制作[建築設計]dot architects、片岡慎策
久保田弘成
《大阪廻船》2013
金氏徹平
《Splash and Flake(Pipeline/Kitakagaya)》2014
※2014年MASK滞在制作
名和晃平
《N響スペクタクル・コンサート 「Tale of the Phoenix」舞台セット》2015
持田敦子
《拓く》2021
※2020~21年MASKにて制作
やなぎみわ
《ステージトレーラー「花鳥虹」》2014
ヤノベケンジ
《LUCA号》2024 《SHIP'S CAT(Island)》 2025 他

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ACCESS

大阪市住之江区北加賀屋5-4-48 Osaka Metro四つ橋線/北加賀屋駅 4 番出口より徒歩10分