
Open Storage 2025KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING
2025.10.3[fri]~11.3[sun] 12:00-18:00
金土日のみ(計17日間)
約1,000m²の元鋼材加工工場・倉庫を活用した大型現代アート作品の収蔵庫「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」の一般公開・展覧会「Open Storage 2025 KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING」を、2025年10月3日(金)から11月3日(日)までの17日間 開催しました。
2025年度はメインアーティストにヤノベケンジを迎え、東京・GINZA SIXにて展示を行ってきた巨大インスタレーション《BIG CAT BANG》から、猫耳を持つ太陽の塔型宇宙船《LUCA号》を中心としたSHIP’S CATシリーズ作品によるインスタレーションを、MASKの他のアーティストの収蔵作品と大胆に組み合わせながら展開しました。
本展は、クラウドファンディングで実現し、会期後に《LUCA号》は解体され、その断片が支援者に届けられる特別なプロジェクトとして実施しました。
オープニングイベントでは、ヤノベケンジによるトークに加え、ヤノベとコラボ音楽NFT絵本『SPACE SHIP’S CAT Zitto & Gatito』発表したレゲエ・ミュージシャンのDOZAN11 aka 三木道三、SHIP’S CATのミュージックビデオを手掛けるBL4CK PEARLを迎えスペシャルライブイベントを開催しました。
さらに、タカラスタンダード株式会社の協力による昭和レトロな《SHIP’S CAT》のホーロー看板を北加賀屋のまちなかにも展示し、作品世界を北加賀屋のまち全体へと拡張しました。
入場無料
参加アーティスト:
ヤノベケンジ、宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、持田敦子、やなぎみわ
ヤノベケンジ、宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、名和晃平、持田敦子、やなぎみわ
主催:一般財団法人おおさか創造千島財団
企画協力・キュレーター:木ノ下智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂 准教授)
特別協力:京都芸術大学ULTRA FACTORY、株式会社アド・ジャパン、株式会社ピア21、一般財団法人ヤノベケンジ財団
広報協力:ANOMALY、京都芸術大学ULTRA FACTORY、一般社団法人MIWA YANAGI OFFICE、SANDWICH 他
Open Storage 2025
KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING
CONCEPT
芸術の超越力の試行 第四章- 妄想世界の一大叙事詩
2014 年、元鐵工所における “魅せる収蔵庫「MASK」”が始動し、2015 年からは「芸術の超越力の試行」をテーマに、毎年、メインアーティスト(主役)を迎え、MASKを席捲している。2024 年に10 周年を迎え、次の10 年へ向かう第一歩は、MASKの創設に深く関わるヤノベケンジが、満を持して主役となる。
ヤノベは、大阪・関西万博2025 から遡ること半世紀以上、1970 年の大阪万博跡地で幼少期に遊んだ「未来の廃墟」の体験を創作の原点とし、1990年代より「現代社会におけるサバイバル」をテーマに、稀代の妄想彫刻家として一大叙事詩を紡ぎ続けている。近未来的想像力によって生み出された、巨大な機械彫刻や大規模なインスタレーションは虚実を超越し、ユーモラスで親しみやすい様相の歴代のキャラクターには、現代社会や未来への深遠なるメッセージが込められている。
ヤノベの膨大な作品群において、大阪、とりわけ北加賀屋にゆかりの深い作品を中心に妄想世界の一大叙事詩を紐解いてみる。
2003年、70年万博跡地の国立国際美術館(※1)で開催された個展「MEGALOMANIA (誇大妄想狂) 」は、ヤノベの主要作品と、解体撤去されたエキスポタワーの部材を使用したパビリオンの痕跡を用いた新作などで構成され、かつてヤノベが体験した「未来の廃墟」への時間旅行を追体験させる妄想都市が創出された。
2009年の都市再生事業として中之島で開催された「水都大阪2009」では、「トらやんの大冒険」と題して、1990年のデビュー作《タンキング・マシーン》(※2)や、1997年にチェルノブイリを訪れた体験を元にした《アトムスーツ・プロジェクト》、そこから派生した腹話術人形のキャラクター「トらやん」、そして「トらやん」が巨大ロボット化した《ジャイアント・トらやん》、シェルター機能も備えた《森の映画館》などが、大阪市役所や大阪府立中之島図書館などに現れ、大阪の街をジャックした。さらに物語の主役である「トらやん」専用のアート船《ラッキードラゴン》の一部は名村造船所跡地制作された。中之島から道頓堀、木津川に入って北加賀屋へ至るクルージングでは、都市の異なる顔を水辺から巡り、終着点となる沿岸の巨大倉庫では、テスラコイル(※3)の稲妻が轟く《ウルトラ-黒い太陽》によって旅の終幕を告げた。
2012年、造船所跡地30年間の芸術実験「NAMURA ART MEETING ’04–’34」のシンボルとして制作された巨大ミラーボール作品《スター・アンガー》は、「収蔵の儀」と称してMASK以前の鐵工所に鎮座し、その後、小豆島坂手港の灯台跡に設置されている。2011年の東日本大震災、福島第一原発事故後に制作された《サン・チャイルド》は、万博記念公園を起点に各所で公開された後、MASKに現れる。そして2022年、これまでMASKのシンボルとして起立していた《ジャイアント・トらやん》は、大阪中之島美術館へと旅立ち、《SHIP’S CAT》とともに水都大阪の街並みを見守っている。
ヤノベの主要作品の数々が入れ替わり収蔵されたMASKの10年間を経て、旅をしながら幸福を運ぶ《SHIP’S CAT》は、ウルトラマンさながらの宇宙服を纏い、全ての生命の起源を冠する《LUCA(ルカ)号》に乗って、海を眺める大阪・北加賀屋に降り立ち、2025 年、新たな物語の主役となる。
木ノ下智恵子 (大阪大学21世紀懐徳堂、MASK キュレーター)
(※1) 1970年大阪万博で使用された建物を活用して1977年に開館し、2004年に大阪・中之島へ移転。
(※2) MASKに収蔵されている《タンキング・マシーン》は水都大阪で展示されたものとは異なるバージョン。
(※3) 共振を利用して強力な放電を起こす高周波・高電圧発生装置
Open Storage 2025KENJI YANOBE LUCA:THE LANDING
ARTIST
メインアーティスト
ヤノベケンジ

1965年大阪生まれ。1990年初頭より「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに機能性のある機械彫刻を制作。1997年チェルノブイリなどを訪れる《アトムスーツ・プロジェクト》を敢行。2011年震災後、希望のモニュメント《サン・チャイルド》を制作し国内外で巡回。2017年より福を運ぶ旅の守り神《SHIP’S CAT》シリーズの制作を開始。2022年に大阪中之島美術館に開館した《SHIP’S CAT (Muse)》(2021)が恒久設置される。美術の起源や存在意義を問い、環境と相互作用をもたらす作品を制作している。
https://yanobe.com/
PHOTO






EVENT
宇宙猫が乗る《LUCA(ルカ)号》は、ついに地上へ
—あなたのチカラで大阪へ着陸させよう!
—あなたのチカラで大阪へ着陸させよう!
2025年8月1日(金)21:00~9月7日(日)23:59


